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前回の記事で僕の扁桃腺切除手術について書きました。

今回の記事では、4歳の娘の扁桃腺切除手術について書いてみたいと思います。

僕と同じように娘も扁桃腺炎で高熱や喉の腫れや痛みに苦しんでいました。そして子供のうちに手術することで、幼少期に可哀想な思いをさせないで済ならと手術することになりました。

4歳の小さな子供の手術は大丈夫なのか

うちの場合は4歳になったばかりでした。なので、やはり不安はありました。色々話せるようになってきたけど、まだまだ言葉で上手く伝えることはできません。

活発なタイプなので、よく転んで怪我したり、スーパーで走り回って自動ドアのガラスに激突して病院に行ったりと、どこが痛いのか、状況などを聞くことがよくありました。

ただ、泣いて痛いとは言えるけど、上手く表現することができません。なので、いつもと様子が違うとか、見た目の症状から親としては判断するしかありません。

扁桃腺が腫れて熱が出ている症状も、親の僕が経験しているから、その辛さが理解できていました。

扁桃腺の苦しみは大人になっても続きますし、扁桃腺が原因で病気が重症化することもあります。また、大きくなればなるほど手術するタイミングもなくなります。

子供の小さな体で本当に手術に耐えられるのか、もし何かあったらどうするのか、入院中に付き添える家族がいるか、不安に感じることがたくさんあるので、しっかりと検討するべきだと思います。

僕の結論としては、手術にはもちろんリスクもあるが、それ以上に子供にとってメリットがあると考えて、このタイミングで子供の扁桃腺の切除手術を決めました。

紹介状を書いてもらい大きな病院へ

病院は僕が手術したところと同じです。まずは診察をして次に検査など、手術までに合計4回ほど外来で通いました。

外来で通っている間に手術日や入院日程などを病院と調整して決めます。

検査結果から手術に問題ないと判断されれば、あとは手術日までに体調を整えておくことを先生に伝えられます。もし扁桃腺が腫れていたり体調を崩していたりすると、延期になる可能性もあるとのことでした。

手術までの流れ

  • 外来で4回ほど通院、入院予約など
  • 入院1日目(午後から)
  • 入院2日目の午前中に手術
  • 術後5日の入院予定
  • 問題なければ退院

入院当日

入院は午後からなので、準備をして病院に向かいました。

翌日の午前中が手術予定で、前日の夜から絶食です。水以外を口にすることができないので、夕方にご飯を軽く食べさせます。

小児病棟なので、絵本やDVDなどたくさん遊ぶものがあり、娘も退屈することなく楽しそうに遊んで過ごすことができました。

入院する前は、退屈そうなら絵本や静かに遊べそうなオモチャを自宅から持ってこようと考えていましたが、病院にあるもので十分ですね。

ただ、他の子供もたくさんいるので、遊んだオモチャは元の場所に返したり、譲り合いの気持ちは必要ですね。

遊び疲れさせたところで、翌日は手術ですし、お風呂にも入れないということなので早めにシャワーをして寝かせます。

夜の小児病棟は、子供が多いので賑やかな感じでした。赤ちゃんの大きな泣き声が響きわたっていました。

扁桃腺切除手術の当日

奥さんが病院に泊まって、僕は自転車で5分ほどの自宅に帰りましたが、夜中に起きることもなく、しっかりと睡眠をとることができたようです。

朝から手術用の服に着替えて手術室に向かいます。

娘はケガや病気でしょっちゅう病院に連れて行ってたせいか、病院でもわりといつも通りでした。

ただ、少し緊張しているのか、いつもより大人しいですが、手術なんて言われてもわからないので、軽快に先頭を歩いて手術室まで行きました。

手術室の前には、同じ時間に手術予定の人が集まっています。少し待たされて、名前を呼ばれた人から手術室に入っていきます。

手術室には僕は入らずに、奥さんだけが入ることになりました。麻酔をするところまで奥さんが付き添って、麻酔が効いて眠ると奥さんが手術室から出てきました。

その後、恐らく1時間もかからず、ベットの上で泣いている娘が手術室から運ばれてきました。手術が終わるとすぐに、全身麻酔から覚ますので、泣き声で終わったことがわかります。

そのまま病室まで看護師さんにベットを押して運んでもらいます。顔を見ると、口の回りには、血がついていて、口の中は傷口からまだ出血しているようでした。

やっぱり怖かったようで、けっこう泣いていたので、「頑張ったね」と声をかけて、まずは落ち着かせると、そのまま2時間ほど眠りました。

少し眠って起きてからは、やはり痛いようで機嫌はよくありませんでした。

夕方頃には飲食も大丈夫ということで、痛み止めを飲ませて少しずつプリンを食べて水分をとります。

その後は、痛み止めが効いてきたのか、わりと普通に絵本を見たりDVDを見て遊んでいました。

夕食に重湯がでましたが、やっぱり飲み込むのが痛いので、無理しないように様子を見ながら食べさせます。ですが、この日はほとんど食べることはありませんでした。

痛いから話さなくていいよって言っても子供は話すのですが、声が変わっていることにすぐに気が付きました。声が変わったというより、声が高くなっていました。

手術後すぐに声が変わったことに気付く

今まで、大きな扁桃腺が喉にあったことが影響しているのかわかりませんが、少しかすれた感じのハスキーボイスだった声が、マンガのキャラクターのような高くて可愛い声になりました。

これには、奥さんもビックリしていてヘリウムで声が変わったみたいな感じで明らかに声が違います。

手術後の入院生活について

術後1日目
術後1日目は、朝から重湯を食べました。

痛み止めは飲ませていましたが、けっこう普通にパクパク食べていました。痛い?って聞くと痛いと言いますが、あんまり痛そうに見えなかったですね。

大人の僕が手術した翌日は、朝食は食べたいけど、痛いから飲み込む勇気がいるというか、もっと食べるのに時間がかかりました。

午後になり、絵本やDVDで遊んでいると、今日から入院する男の子が来ました。

6つベットのある小児病棟の大部屋でしたが、その日も入院している子の兄弟や家族で人がたくさんいました。

その男の子も扁桃腺の手術だったようですが、入院して最初にする体温計測でどうやら熱があったようで、手術が延期になったようでした。

入院準備をしてお父さんやお母さんと来ていたのに、その日のうちに荷持をまとめて帰っていました。

術後2日目
食事はこの日も重湯でした。昨日より回復しているようで、高くなった可愛い声で話している姿が新鮮でした。

ただ、痛みはあるようです。出血はほとんどなく経過は順調なようです。

術後3日目
子供の回復はやはり早いのか、それとも慣れたのか、もうあまり痛がることもなくなってきました。

食事もお粥になり、煮物の野菜なども食べて、普段のように遊んでいました。ただ、まだまだ油断は禁物です。

術後4日目・5日目
食事はパンなども食べられるようになり、あまり痛みもないようで高くなった声でいつものようによく話せていました。

もう病院にいるのが退屈で限界のようで、家に帰りたがります。賢くしてると、もうすぐ退院できるからと、病院内を軽く散歩して気を紛らわせます。

そして、その日の診察で予定通り退院できることになりました。

術後6日目で退院
6日目で退院となりました。早く家に帰りたがっていたので、テンションが上がりまくりで出血しないか怖かったです。

先生から退院後の注意点などの説明を受けて自宅に帰りました。

注意することは

  • 硬いもの、熱いものは食べないこと
  • 激しい運動はしないこと
  • 大きく口を開けたり、大声を出さないようにする
  • 出血したらすぐに病院に連絡すること、再入院、再手術になる可能性もある
  • 様子を見て保育園には登園しても良いけど、先生には注意するように伝える

先生からの注意点は、まだまだ安静にしてくださいということですね。

うちの場合は、傷口が開いて再入院とか最悪なので、念のため保育園も3日ほど休ませて自宅で安静にしていました。

退院後の経過や痛み、変化ついて

退院後の痛みについて

うちの場合は、ほとんど痛がることがなかったです。痛み止めも退院してからほぼ飲んでいません。

出血しないように1ヵ月ほどは安静にしていましたが、1ヵ月後に口を開けて傷口を見ても、瘡蓋もほとんどわからないくらいでした。やはり大人に比べて子供はかなり回復が早いと思いました。

手術後の声の変化ついて

高くなった声はそのままです。元に戻るのかなと思いましたが、扁桃腺手術で声が変わることもあるようです。

保育園の先生にも声が高くなって驚かれました。またこれがめっちゃ可愛い声なんですよ。

イビキや無呼吸症候群ぽい感じが改善した

そしてイビキや無呼吸症候群ぽい感じがなくなったよう感じます。

以前は、寝ているときに、イビキをかいていること多く、一瞬、呼吸が止まる無呼吸症候群ぽい感じがありましたが、それが今はまったくなくなりました。

あと、寝ているときに口呼吸になっていたのが鼻呼吸になってますね。これは意識させて治したのもありますが・・・

また、鼻呼吸しやすくなったのか、テレビを見ているときに口が開いていることが少なくなった気がします。

一番のメリットは扁桃腺が腫れて高熱が出ることがなくなった効果

そして、これが手術の目的だったのですが、今のところ扁桃腺が腫れて高熱が出ることがなくなりました。

これを書いている時点で手術から1年半ほど経過しています。

今回、手術したのは2人の娘のうち下の子ですが、上の子より風邪をひいたり、体調崩して寝込むことが少ないです。

微熱程度はありますが、扁桃腺が腫れて高熱がでて寝込むことはないですね。

相変わらずケガすることが多いキャラですが、風邪ひいたり体調を崩すことが少なくなり元気に過ごしています。

以前は扁桃腺が腫れて白くなったりしていたのが、今はまったくないです。逆にちょっとした微熱程度で保育園を休みたいのか大袈裟に仮病を使いこなしています。

デメリットは特にないと思います。手術前は、いろいろとデメリットもあると考えていましたが、やってみるとあのとき手術しておいて本当に良かったと思います。

この体験談が同じ扁桃腺の悩みを持つ方の少しでも参考になれば幸いです。